判りやすく米1ドルをリンゴ1個と考えて2つのパターンを紹介します。①リンゴを80円で仕入れて(買って)81円で売ると1円の粗利益です。この1円と、為替差益1円とは発生する仕組みが同じになります。このパターンはリンゴの価値が仕入れた(買った)時より上ると予測しての取引です。②先に81円で売る約束をします。それから80円でリンゴを仕入れて(買って)それを渡します。このパターンは、リンゴの価値が、売ったときより下がると予測しての取引です。順序が違うだけで、どちらも1円儲かることには変わりありません。しかし、商売はいつも儲かるとは限りません。①②とも逆のことが考えられるからです。80円で仕入れて79円でしか売れなかった。81円で売ったが82円でしか仕入れができなかったときは、それぞれ1円の損になります。為替取引もこれと同じように、ドルの価値が買ったときより上がるか、売ったときより下がるか、それによって為替差益となるか損となるかです。